福岡御城下絵図(部分)
福岡城について
福岡城概要

慶長5年(1600年)10月、豊前国(大分県)中津の城主であった黒田長政は、
関ヶ原の合戦での大戦功により筑前の国52万石を与えられ初代藩主となりました。

当初は小早川隆景の居城であった名島城に入城しましたが、
治政上のつごうから、現在の地に福岡城を築きました。

当時この地は「福崎」と呼ばれていましたが、長政は黒田家ゆかりの地である
備前国(岡山県)の邑久(おく)郡福岡にちなんで「福岡」と改名しました。

築城の候補地は他にも、住吉・箱崎・荒津山などがありましたが、
福崎の丘陵が新しい城を築く適地として選定されました。

慶長6年(1601年)に着工、戦国大名の中でも城造りの名人として知られる
黒田如水・長政の親子がその英知を結集させ、西日本有数の近世大城郭を築き上げました。

築城には7年の歳月を要し、慶長12年(1607年)に完成しました。

福岡城は徳川300年間一度も城攻めを受けたことはありませんが、
周辺の自然条件を巧みに取り入れた実践・実用の名城だったといわれています。

城の様式は梯郭式(ていかくしき)の平山城で規模は24万坪、
博多湾を囲む地形が、羽を広げた鶴の姿に似ていることから「舞鶴城」とも呼ばれています。

城域は土塁や石垣によって天守台・本丸・南丸・二の丸・三の丸に区画されています。
三の丸には家老などの重臣屋敷が並び、二の丸・本丸には藩主が館を構えていました。

また、城内には47棟の櫓が設けられるなど、重厚な城構えとなっており、
総面積24万坪は全国でも有数の規模を誇っています。

舞鶴公園入口 上の橋周辺 潮見櫓 御祈念櫓 南丸多聞櫓 御武具櫓御門前

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史跡概要

史跡種別  : 国指定史跡『福岡城跡』

史跡面積  : 史跡指定面積 48.2ヘクタール(S32. 8. 29決定)

国の史跡指定: 昭和32年8月29日

城跡の東西 : 約1,000メートル

城跡の南北 : 約700メートル

<その他の指定文化財>
重要文化財  : 多聞櫓
県指定文化財 : 潮見櫓・祈念櫓・大手門・母里太兵衛邸長屋門
市指定文化財 : 名島門

中天守台跡 本丸の桜 松木坂御門跡 桐木坂御門跡 二の丸_梅園の桜 三の丸_陸上競技場周辺

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