南丸多聞櫓
福岡城47の櫓の中で、築城当時の位置に現存する唯一の櫓です。
桁行54m(30間)の長い平櫓になっており、その南北両端には2重2階建ての隅櫓が連接しています。
石垣や土塁の上に細長く建てられた長屋形式の櫓を一般に多聞櫓と呼んでいます。
部屋の内部は通常、吹き抜けの状態とされていますが、福岡城南丸の多聞櫓内は16の小部屋に
独立していました。
石垣に沿って多くの石落としを備えた防衛用の平櫓で、通常は武器倉になっていましたが、
有事の際には編んでいる竹が全て弓の矢になり、それらを結んでいる干しワラビは食料になると
いった工夫もされていたそうです。
昭和46年に国の重要文化財に指定されました。
<国指定重要文化財>
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